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ロシア人医師を指導 内視鏡、腹腔鏡技術で大分大学医学部


2017-08-09

ロシア人医師を指導 内視鏡、腹腔鏡技術で大分大学医学部

 

大分大学医学部は、ロシア・モスクワの医大に対して、内視鏡や腹腔ふく(くう)鏡利用の技術協力を進める。健康寿命が短い同国の医療水準の向上や、医療従事者の人的交流の促進につなげる。安倍晋三首相とプーチン大統領が昨年12月の日ロ首脳会談で確認した医療・経済協力の一環。インターネットによるテレカンファレンス(遠隔会議)で、内視鏡などの技術を指導した。

 テレカンファレンスは、今年3月に大分大とロシア国立研究医科大学が締結した交流協定に基づいて7月下旬に初めて実施。大分大から外科医・内科医ら約30人、ロシアの大学から若手・ベテラン医師ら約20人が参加した。
 大分大の医師が、ロシアから送信された手術動画を見ながら、具体的な提案や助言を行い、質問に答えた。大分大からも腹腔鏡手術などの様子を紹介した。
 同大医学部の猪股雅史、村上和成両教授は「患者の体への負担が少ない内視鏡や腹腔鏡手術がロシアで普及することを期待したい」「胃がん、食道がんの診断技術を高め早期発見につなげたい」と話した。
 本年度内に、大分大学が医師らによる現地トレーニングも含め、計6回のカンファレンスを予定。日本の医療機器メーカーが3D(3次元)や高画質な4K画像を映し出せる最新鋭の医療機器を提供する見込み。
 世界内視鏡外科学会連盟の会長を2014年まで務めた大分大の北野正剛学長は「日本式医療の世界展開は、医療機器の海外での普及にもつながる。医療、産業、教育など多方面で将来性のある取り組み」としている。

 

出所:大分合同新聞