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到来するタイの少子高齢化社会


2016-06-28

東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で平均寿命が最も長いのはシンガポールの82歳だ。続いてベトナム、マレーシアが75歳。タイが74歳となっている。

 その一方、一人の女性が子供を産む指標となる出生率が低下している。既にシンガポールでは1・19、タイでも1・40とともに1・43の日本より低い水準だ。このためASEAN各国では日本より早いスピードで高齢化の波が押し寄せ、この問題への対応が今後の成長を左右するといっても過言ではない。

 ASEANの中で少子高齢化社会の典型例がタイだ。タイでは今から6年後の2022年に、65歳以上の人口が全体の14%を超す高齢社会が到来するといわれている。

 しかし、タイには日本の介護保険のような制度はないし、介護施設の数も限られている。そもそもタイの人々の間では、自分の両親は自宅で介護するという意識が強いため、介護施設の利用は日本のようには伸びていないのが現状だ。

 このため高齢者の多くは自宅で満足なサービスを受けられず、症状が悪化して入院するという悪循環が続いてきた経緯がある。

 ただタイでも核家族化の進行によって高齢者の一人暮らしが増えており、こうした状況をいつまでも続けるわけにはいかないとの危機感が高まっている。

 日本は高齢化社会への対応経験が豊富で、日本と協力したいとの要望が強く、日本のノウハウへのニーズが高まっている。

http://www.worldtimes.co.jp/column/69955.html