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より確かな医療通訳を 市国際交流協 登録外国人が研修


2015-09-01

奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)は30日、医療通訳者に登録している外国人市民を対象にした2015年度医療通訳フォローアップ研修会を2回の日程でスタートさせた。初回は身体器官の日本語表記などを学んだ。同協会が4月から運用開始した医療通訳派遣システムのさらなる充実、医療通訳者のスキルアップを図る。

 同協会は、同市を訪れた海外の旅行客や外国人市民の医療対応をスムーズに行える環境整備を目指し、14年度から医療通訳ボランティアの養成事業を実施。修了した英語、中国語、韓国語を母国語とする17人(うち1人は2カ国語対応)が医療通訳者に登録し、4月から「市医療通訳派遣システム」の運用を開始した。

 今年度は、タガログ語(フィリピン)とインドネシア語を加えた5カ国語の通訳者養成研修に取り組むほか、登録者のスキル向上のためのフォローアップ研修の2本柱で行う。

 初回のフォローアップ研修は、同市水沢区字吉小路の水沢地域交流館(アスピア)で、医療通訳者11人が参加した。講師には昨年度に引き続き、多文化医療サービス研究会の西村明夫代表(神奈川県在住)を迎えた。テキストに掲載された身体器官を日本語で書くことから始まり、それを母国語に置き換える作業を行った。西村代表から「内臓は食べた物が食道から胃、十二指腸、腸など通る順番にすると覚えやすい」などの助言を受け、医療通訳者に必要な知識を習得した。

 同日は通訳者養成研修も行われ、外国人市民ら15人が参加して西村代表から医療通訳者に求められる知識やスキル、患者のプライバシーを侵害しないための倫理などを学んだ。

 システム運用開始以降、県立胆沢病院と市総合水沢病院と協力体制を構築。これまでに中国語で3件の派遣があった。同協会では、登録者のスキルアップによるシステムの充実、対応できる言語の拡充、派遣医療機関を増やしていく考え。担当者は「外国人にシステム活用の周知を図りながら、派遣の実績を積み上げていきたい」と説明する。

 

http://www.iwanichi.co.jp/tankou/5054.html

2015年9月1日