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タイ:外国人夫婦の代理出産禁止 30日法施行
2015-07-31
タイのラッチャタナーウィン保健相は29日記者会見し、営利目的の代理出産などを禁じる法律が30日から施行されると発表した。タイではこれまで代理出産ビジネスが盛んだったが、日本人男性が代理出産で産ませた乳幼児13人がタイ国内で保護されたことなどを受けて法規制の動きが進んでいた。
施行により、外国人夫婦がタイ国内で代理出産を依頼することは事実上不可能となる。
同法は、タイ人夫婦か、3年以上婚姻関係にある一方がタイ人の夫婦でなければ代理出産の依頼はできないと規定。代理母になれる条件についても、代理出産を希望する夫婦いずれかの姉か妹に限定し、姉か妹がいない場合は当局に申請して個別に承認を得なければならないなどとしている。罰則の最高は禁錮10年と罰金20万バーツ(約70万円)。
タイでは従来、医師の監督規制機関「医療評議会」が営利目的の代理出産に関わる医療行為を禁じるなど医師向け規則を定めていただけで罰則はなく、事実上野放し状態だった。
保健省当局者によると、同法は同性婚カップルを対象とはしていない。(共同)
毎日新聞 2015年07月29日 20時27分 http://mainichi.jp/select/news/20150730k0000m030070000c.html