医療産業の海外戦略コンサルティング企業  ㈱ボーラボ

お気軽にお問い合わせください お問い合わせ 海外医療の求人・就職
海外の病院などをご紹介、まずはご登録ください。
求人フォーム

海外医療機関などご紹介
まずはご登録ください。

求人登録フォーム

ニュース

予防医療、新興国へ輸出 がん検診など7カ国に


2014-12-01

経済産業省は日本企業の持つ予防医療の技術やサービスを、アジアや南米などの新興国に輸出する事業を支援する。がんの診断設備を新興国に導入する事業が柱で、資金などを支援する7カ国7事業を月内に決める。日本の医療機器輸出の拡大などにつなげ、2030年までに関連産業の規模を現在の10倍にあたる5兆円に増やす。

 経産省の支援は、1事業あたり1億円。13年度補正予算を活用する。現地進出にあたっての法規制の擦り合わせなど政府間調整も請け負う。

 柱となるのが、がんの診断設備をつくる事業だ。中国では青島市の病院内に、乳がんを早期発見するための検診や、乳房の形を残してがんを切除する手術をする施設を開く。亀田総合病院(千葉県鴨川市)を経営する医療法人鉄蕉会と富士フイルムが、医師の育成と設備の導入を担う。16年度の開業を目指す。

 ブラジルでは大腸がんの検診技術を提供。インドでも日立製作所が現地病院と共同でがんの診断・治療センターを立ち上げる。ベトナムでは名古屋大が富士フイルムや日立製作所と協力し、生活習慣病を防ぐための内視鏡診療技術を広める。インドネシアやミャンマー、トルコでの事業も支援する。

 

 海外への医療機器輸出や日本勢の現地での医療サービスの規模は現在、5000億円程度にとどまる。政府は医療機器を売り込むだけでなく、医師の育成から医療サービスの提供までをする総合型の医療拠点を新興国に20年までに10カ所程度開く目標を掲げる。今回選ぶ7事業が将来、医療拠点に育つよう支援する。

 

日経新聞 2014/4/19