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ニュース:ソウル大病院、米英独の有名病院をおさえ“総合病院”輸出に成功(1)


2014-07-13

  2012年、ソウル恵化洞(ヘファドン)のソウル大病院にアラブ首長国連邦(UAE)の少年、レシド君(当時9歳)が運ばれてきた。火災で全身火傷を負い、脳損傷と呼吸器不全が深刻な状態だった。少年は王室ジェット機に乗ってUAEから到着したばかりだった。UAEには少年を救う方法がなく、アブダビ保健庁が先進国の病院に治療を依頼した。他国の病院がなかなかこれに応じないなか、ソウル大病院は躊躇(ちゅうちょ)せずに動いた。術後3カ月間、心理・リハビリ治療を受けてレシド君は自力での歩行が可能になった。レシド君のことは現地でも広く知られ、韓国医療技術に対する信頼度も高まることになった。 

  昨年10月末、UAE大統領室。「病院運営に必要な人材(1420人)の15~20%を韓国から連れてきます。そうでないときちんとした医療サービスをUAEの患者に提供できません」。ソウル大病院のムン・ジュヨン行政処長の提案説明に担当公務員が首を縦に振った。新たに建設されるUAE王立総合病院の委託運営事業権に応札した世界有数の病院は、ごく少数の人材だけ送ると提案したためだ。 

  実力と情熱で韓国の総合病院が米国・英国・ドイツの有名病院をおさえ初めて輸出を始めることになった。ソウル大病の呉秉熙(オ・ビョンヒ)院長と文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官は10日、政府世宗(セジョン)庁舎で記者会見を行い、ソウル大病院がUAE王立シェークカリファ総合病院を5年間委託運営する事業者として最終確定したことを明らかにした。 

  ソウル大病院の医師がUAE病院で患者を診療して病院を運営することになる。これまで整形外科や中小病院が米国・中国・東南アジアなどに進出したことはあるが、総合病院の海外輸出は今回が初めてだ。特に医療スタッフや情報システム、会計などのソフトウェア 

  を輸出するため付加価値が高い。呉院長は「2019年まで診療と施設運営、情報システム設置・運用と財務・会計など病院運営全体を引き受けることになる」と話した。4カ月ほどの準備期間を経て今年12月、UAEの祝日に合わせて癌・心臓疾患診療からまず開院を行い、来年4月の正式開院を目指している。 

中央日報
2014年7月11日
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=187600&servcode=300&sectcode=300