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ニュース:iPS、STAP細胞 成果続く神戸医療産業都市


2014-02-28
 阪神・淡路大震災の復興事業として始まった神戸市の医療産業都市構想。検討から15年余りを経て、集積企業数は265社と国内トップに成長した。昨年からは人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の臨床研究の開始、新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の開発と、大きな成果が続いた。震災20年目に入り、世界に発信できる技術の確立が見え始めてきた。
 6千人近くが働く医療産業都市は、アジアではシンガポールや中国、韓国などと競う規模。さらに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターや先端医療センターなどによるiPS細胞の臨床研究などで、国内外からの注目度が一気に増した。
 この流れをさらに強めるため、神戸市は規制が緩和される「国家戦略特区」の指定を狙う。iPS細胞の臨床応用を皮切りに、粒子線治療施設の輸出や外国人医師の研修など、医療技術の世界的な発信を進めたい考えだ。移転してくる兵庫県立こども病院や粒子線治療施設の整備で、小児がん治療の国内屈指の拠点を目指すなど、医療機関も集積しつつある。
 医療産業都市を計算科学の面で支えるのが、2012年に完成したスーパーコンピューター「京(けい)」。1秒間に1京(1兆の1万倍)回の計算ができ、抗がん剤の候補物質の発見など成果を生み出す。ただ、一時は世界一を誇った性能も、現在は4位に後退。順位が能力の全てを表すわけではないが、次世代機を求める声は次第に高まる。
 京の100倍の能力を持つ「エクサ級スパコン」は、20年ごろの完成を目指す。より複雑な現象が詳細に解析でき「計算科学に質的な変化が起こる」と理研関係者。市担当者は「スパコンがあることで、この分野の研究者が集積し、恵まれた開発環境が整う。ぜひエクサ級も神戸に」としている。
 「神戸アイセンター(仮称)」や「エクサ級スパコン」開発拠点の整備は、世界最高水準の技術の実用化を後押しするという、医療産業都市として新たな段階を迎えることになる。(金井恒幸、武藤邦生)
 
2014年2月19日
神戸新聞NEXT
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201402/0006719309.shtml