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ニュース:ベトナムやカンボジア、日系医療機関が進出 日本式の細やかなサービス需要高まる


2013-12-20

【ハノイ=伊藤学】ベトナムやカンボジアに日系の医療機関が相次ぎ進出する。ハノイ市では日越の合弁会社が2014年春に小児科や内科を備えるクリニックを開設。カンボジアでは官民ファンドなどが15年にも救急病院を開く。現地では医療水準がまだ低く、日本式の細やかな医療サービスの需要が高まっている。

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 日越合弁会社ジャパンベトナムメディカルコネクションは「さくらクリニック」を開く。日本で医療・介護施設を運営するこひつじ会グループ(東京・墨田)と現地の医療関連会社が200万ドル(約2億1000万円)を折半で出資した。

 同市で日本企業が現地企業とクリニックを運営するのは初めて。ビルを改装して日本水準の医療施設をつくる。小児科や内科のほか、歯科も設け日本人医師2人を中心に診療にあたる。高度医療が必要な場合はベトナム国立のバックマイ病院などと連携するほか、日本からの遠隔医療相談も行う。

 ハノイ市は日本人駐在員や家族が急増しているが、日本語で受診できる病院や診療所は少ない。クリニックでは日系企業の従業員向けに健康診断やワクチン接種など法人サービスも提供。ベトナム人には安価な診療代を設定して受診しやすくするという。

 日揮と官民ファンドの産業革新機構、北原国際病院(東京都八王子市)の関係会社は15年3月をメドにカンボジアで救急救命病院を開く。総事業費は40億円程度を見込む。日揮が首都プノンペンで施設を建設して運営。北原国際病院が医療を提供する。日本から外科医らを派遣して緊急手術の体制も整える。

 このほかニチイ学館は9月にシンガポールで総合診療クリニックを開業。インドではセコムがバンガロールで14年2月中に総合病院を開く予定だ。

2013年12月20日
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO64342750Q3A221C1FFE000/