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ニュース: 日本の医療、海外へ売り込み アブダビに初の拠点
2013-11-04
政府は日本の医療を世界に発信するための初の海外拠点を設ける。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで、今年中に事業免許を取得する見通しとなった。がん治療や内視鏡など日本の先端医療技術を売り込むと同時に、現地のニーズを発掘して日本の病院に誘導する。医療機器の輸出と両輪で医療ツーリズムを成長産業に盛り上げる。
医療産業の海外展開を支援する官民組織「メディカル・エクセレンス・ジャパン(MEJ)」の第1号支店となる。内視鏡など最先端設備を持つ日本式病院を現地に広めるための広報と営業を担う。日本人の現地での医師免許取得も支援する。
MEJが最初の支店にアブダビを選んだのは、医療協力を石油の安定調達につなげる狙いがある。UAEの海上鉱区の権益には日本の原油輸入量の約1割が集中し、そのうち6割以上が2018年に期限を迎える。政府は権益延長に向けて多様な観点の協力関係を強化している。アブダビが費用を負担する形で日本への留学生500人の受け入れも予定している。
日経新聞 2013/11/4
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0104B_T01C13A1NN1000/