医療産業の海外戦略コンサルティング企業 　㈱ボーラボ

　パナソニックは病院内で薬や検体を運ぶロボットを開発した。月内に売り出す。院内の配置図をもとに一般の通路を自走する仕組みで、人や障害物があれば高感度センサーで察知して避ける。院内の情報システムと連動しエレベーターも乗り降りできる。チューブ状の管を巡らせて空気で送る従来の搬送装置に比べて、導入コストは半分以下ですむという。

　ロボットの名称は「ホスピー」。工場の生産自動化の技術をもとに開発し、グループの病院で実証試験を重ねた。タッチパネルで指定した目的地に向けて、人間が歩くよりやや遅い時速3.6キロメートルで走る。

　ロボット２台から販売し、多層階の病院の場合で導入費用は約6000万円。中規模以上の病院を顧客に想定し、2015年度に10億円の売上高を目指す。