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ニュース: 三菱電機、仏に最先端がん治療装置を輸出 保守含め300億円


2013-06-16

三菱電機はフランスのリヨン市内の病院と最先端がん治療装置の輸出で近く合意する。機器と保守合わせて300億円前後の受注で2020年にも治療を始める。副作用が少なく治療効果の大きい重粒子線装置の輸出第1号で、フランスでは初めての重粒子線施設となる。7日の日仏首脳会談でも重粒子線がん治療の発展に向けた協力を確認する見通しだ。

 重粒子線は放射線治療で一般的なエックス線と違って正常な細胞を傷つけずにがん細胞だけを狙い撃ちする。がんを切らずに治す日本発の最先端技術で、治療実績は日本が世界の9割を占める。国内では安倍晋三首相が5月に視察した九州国際重粒子線がん治療センターなど4施設がある。すべてに三菱電機が納入しており、東芝も15年以降の参入を予定する。

 副作用の大きい化学療法やメスを入れる外科手術と比べて体への負担が小さい。通院で治療できるほか、照射回数もエックス線の半分以下で効果を発揮する場合が多い。普及の進んでいる陽子線に比べてがん細胞への攻撃力は大きい。例えば肺がんの場合エックス線で30~40回必要な照射は陽子線なら24回程度、重粒子線は12回で済む。

 

 海外では富裕層を中心に重粒子線治療の需要は大きい。周辺設備を含めて数百億円規模の受注が見込め、医療インフラ輸出の目玉の一つとして政府も積極的に海外へ売りこむ方針だ。

 

日経新聞 2013.6.6

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0502Z_V00C13A6TJ0000/