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ニュース: 三菱電機、がん治療装置を輸出 まずフランスに


2013-05-28

三菱電機は20日、がん治療装置の輸出に乗り出す方針を明らかにした。同社が国内シェア8割を握る高性能治療装置などを欧米やアジアの医療機関に売り込む。第1弾として近くフランスの医療機関に納入することで契約する見通し。医療関連機器の輸出は、政府も成長戦略のなかで後押しする構え。三菱電機は輸出が軌道にのれば生産設備の増強も検討する。

 山西健一郎社長が同日、都内の本社で開いた経営戦略説明会のなかで「日本の独自技術として引き合いの強いがん治療装置を今後海外に販売する」と明らかにした。すでにフランス、中国、シンガポール、サウジアラビア、ロシアから販売の打診があり、特に「フランスとはもう1歩で受注できる状況」と説明した。

 三菱電機が得意とするのは「重粒子線治療装置」と呼ぶがん治療装置。先端治療向けに同装置を設置する国内5カ所の医療機関のうち4カ所が同社製といい、安倍晋三首相が19日に視察した佐賀県鳥栖市のがん治療センターの機器も同社製。価格は1台100億円弱、周辺設備を含む総事業費は約200億円に達する。

 山西社長は「(政府が)成長戦略に医療を取り上げてくれたので、従来より(事業拡大を)加速できると期待している」と述べた。今後、陽子線治療装置と呼ぶ別の種類のがん治療装置を含め、輸出を目指す。現在年間2台にとどまるがん治療装置の生産能力は「受注が増えれば(増強を検討する)」とした。

 

 経営戦略説明会では、三菱電機全体の売上高を2014年度に4兆円(12年度実績は3.56兆円)にする計画を示した。山西社長は10年の社長就任時に13年度に連結売上高4兆円を達成する目標を掲げたが、1年遅れの実現を目指す。目標とする売上高営業利益率は5%超とし、従来計画を据え置いた。

 

日経新聞 2013/5/20

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD200GM_Q3A520C1TJ0000/