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国内の透析市場は飽和気味も、ニプロが中国・インドで人工腎臓を大増産


2017-01-18

ニプロは血液透析関連製品のダイアライザー(人工腎臓)をインドや中国、大館工場(秋田県大館市)で増産する。北米で受注が急増し生産が追いつかないほか、成長著しいインドや中国の今後の受注増に対応する。3工場を合わせて2021年3月期までに、現在の月産700万本から約29−43%増の同900万―1000万本まで生産能力を高める。

 増産に向け中国とインドの工場で製造ラインの増設を計画する。まずは中国子会社の尼普洛医療器械(安徽省)で、17年にダイアライザーの製造ラインを1ライン増設する。これにより、現在の月産50万本から同100万本に倍増する。

 17年以降の中国工場の増設計画は、医療機器の製造承認の取得状況を見ながら検討するが、既存の製造棟は4ラインを収容可能で残り2ラインを増設できる。また、4ラインを増設可能な製造棟の建設に必要な用地も取得している。

 また、インド子会社のニプロインディア(マハラシュトラ州)も18年に1ラインを増設し、現行比2倍の月産100万本に増強する計画。インドは18年から毎年1ラインずつラインを追加し、計5ラインまで増やし、月250万本の生産体制を整える。

 インドは政府の透析施設の開設により高度医療が普及しつつある。ニプロは各州に販売網を広げ16年中に営業人員を200人に、20年には500人体制まで増やし年間販売約350万本を目指す。

 北米の受注増については当面、大館工場の既存設備の増産による輸出などで対応するが、今後の受注増を見ながら現地工場の建設を検討する。ダイアライザーの17年3月期の売上高は562億円を見込む

 

http://newswitch.jp/p/7543