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韓国医療のブルーオーシャン、極東ロシア


2016-09-26

 9月1日から4日まで大統領経済使節団の一員として、ロシアのウラジオストクで開催された極東経済フォーラムに出席する機会があった。極東連邦大学で開かれた今回の行事には約2500人が参加し、朴槿恵(パク・クネ)大統領とプーチン露大統領、安倍首相が集まって極東地域の開発やユーラシア全体の未来について論じる意味のある場だった。朴槿恵大統領はロシアと水産業、農業、保健医療、環境処理分野に関する相互協力を強調した。特に医療分野で保健福祉部海外医療事業局、韓国保健産業振興院の関係者が韓国医療の海外進出のために努力する姿が印象的だった。保健医療産業分野で結ばれた了解覚書(MOU)8件のうち一洋薬品の新薬開発輸出、カムチャツカ州政府との州立病院共同建設は非常に良い成功事例に挙げることができる。 

  ウラジオストクは極東ロシアの中心都市だ。韓国から近いため、よく知られている都市でもある。しかし人口が60万人と多くないうえ、首都モスクワから遠く離れた地理的条件のため、それほど成長した都市ではなかった。ところがロシア政府はこの地域を開発しようと2015年10月から「ウラジオストク自由港」法案を通じて外国人の投資に破格的な優遇を準備してきた。特に保健医療産業分野にロシア政府が相当な関心を持っていることを、今回の使節団訪問を通じて実感することができた。ロシアの医療レベルはまだ韓国に劣る、最近のルーブル暴落のため患者数はかなり減ったとはいえ、今も中国人・米国人に次いで韓国国内で3番目に医療観光需要が多い。ロシア政府はこの医療観光需要を自国に吸収することを考えている。レベルの高い韓国の医療体系を受け入れ、韓国並みの医療サービスを現地で提供するというのが巨視的な計画だ。ここで進行されたロシア医療関係者とのワーキンググループ会議と極東経済フォーラムの保健医療セッションを通じて、土地の提供や医師免許の相互認定など極東ロシア医療分野開発に対するロシア政府の意志が強いことを改めて感じた。もちろん一部の極東ロシア医療関係者の間では、韓国の大型医療機関が入ってくればロシアの医療機関が衰退するという懸念も存在する。 

  ロシア政府の計画が成功すれば、今後、ロシア医療観光需要は徐々に減る代わり、医師交流や現地病院コンサルティング、病院建設を通じた保健医療産業パッケージ輸出の機会は増えるだろう。ただ、極東ロシアは地理的に面積が非常に広いが人口が集中した大都市が少ない。こうした環境に適した医療進出モデルを開発してこそ成果が上がると判断される。

http://japanese.joins.com/article/729/220729.html