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ニュース:【社説】病院輸出、次世代成長の動力に育てよう


2014-07-13

ソウル大学病院がアラブ首長国連邦(UAE)の王立シェイク・ハリファ専門病院を5年間委託運営するプロジェクトを受注したことは韓国医療産業の本格海外進出を予告する狼煙となるものと評価されている。医療技術・医療スタッフ・情報システムなど病院運営体系全般を海外3次病院に移植する韓国初の「病院輸出」だ。2015年の開院以後5年間、約1兆ウォン(約9960億円)の運営予算を支援され、手数料を得るのはもちろん全体人員1420人の約20%を韓国内から送り運営収益と雇用創出を同時に成し遂げることになったという事実も注目されている。 

  政府はこれまで外国患者を国内に誘致する「インバウンド」医療観光の振興に重点を置いてきた。だが、今回の病院輸出を契機に錘の重心を「アウトバウンド」、すなわち医療産業の海外進出側に移す政策的変化を試みる必要がある。特に中東地域は人口増加と生活水準向上にともなう成人病拡散、福祉要求増加などで医療需要が爆発的に増加している。韓国の医療システムと人材をこの地域に大々的に輸出してウィン・ウィン(win-win)する条件が熟しているというわけだ。サウジアラビアが最近、韓国の医療・病院運営システムを一部導入したのもこのような背景のためだ。 

  病院だけでなく医療陣を養成する医科大学・歯科大学・看護大学などに対する現地需要も増加している。今後、大学と総合病院をパッケージとして連結した大規模医療プラントを現地に輸出する可能性も大きくなっている。医療輸出は設計とファイナンシング、建設と運営を結合した高附加融・複合型産業だ。うまく育てれば韓国の次世代の責任を負う未来産業に成長することができる。 

  政府と医療界・教育界は人材養成など医療産業の国際化のための中長期戦略を立て、これを支援する汎政府支援部署と民官常設協力機構を設置してより一層効率的な海外進出を試みなければならない。今回の受注は政府が現地派兵、国家元首訪問等を通してUAEに永らく努めてきたことに伴う成果という点も注目しなければならない。政府は今後、政府開発援助(ODA)事業と文化的・人的交流拡大をはじめとする対中東外交活動を戦略的に強化する必要がある。

中央日報
2014年7月11日
http://japanese.joins.com/article/622/187622.html