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ニュース:病院「丸ごとIT化」
2014-04-06
手術ロボット、診察データ活用・位置情報で待ち時間減
政府は、病院の「丸ごとIT化」に乗り出す。検査や診察で得られるデータをロボット手術に生かしたり、患者の位置情報を待ち時間の解消に役立てたりする情報システムの実用化を図る。
治療の安全性や患者の利便性を高める狙いで、開発されたシステムは将来、アジアや中東へも輸出したい考えだ。
政府は、健康・医療戦略推進本部に作業部会を設置。患者情報をどのようにコンピューターに集めるかなど、システムの共通ルールを話し合い、6月に改定する成長戦略に盛り込む。
国内の病院では、医師が操作する手術支援ロボットの導入が広がっていることから、作業部会では、検査機器で測った患者のデータをロボットが自動的に入手し、それを活用して手術を行う仕組みを議論する。自動化で精密な手術が可能となり、医師は安全管理に集中できると期待される。
入院患者の血圧や体温のデータから機器が薬を的確に投与する仕組みや、院内の患者の位置情報を使って少ない待ち時間で検査や治療を受けられるようにする仕組みも検討する。
政府は、病院システムの海外展開を推進しており、新興国で活用が進めば20兆円規模の市場があると試算している。
2014年4月2日 読売新聞
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=95807