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ニュース:ベトナムから内視鏡を大量受注 富士フイルム オールジャパンで医療輸出


2014-01-05

富士フイルムがベトナムの主要病院から内視鏡を大量受注する見込みとなったことが4日、分かった。政府が成長戦略の柱に据える医療輸出の一環。政府の支援を受け、名古屋大が現地に内視鏡の指導医を派遣するなどオールジャパンの取り組みが受注に結びついた形で、ベトナムへの医療輸出の初の成功事例となる。

 関係者によると、富士フイルムは首都ハノイのバクマイ病院や、中部の医療拠点であるフエ大病院など主要約10病院への内視鏡納入がほぼ確実になった。受注規模は2億円台に上る。機器納入により、内視鏡診断に使う記録用フィルムなど消耗品でも年2千万円以上の売り上げが見込まれる。

 経済産業省は昨年8月、医療機器事業を手掛ける富士フイルムや日立メディコ、名大などで構成する官民合同チームをベトナムに派遣。保健省幹部らに面会したほか、経産省が医療輸出の窓口として設立した官民連携組織「メディカルエクセレンスジャパン(MEJ)」が現地の医療関係者約150人を集めたセミナーを開き、日本製の医療機器を売り込んでいた。

さらに10月には、日本政府の支援でフエ大病院内に内視鏡医の研修施設を開設。名大の後藤秀実教授らが指導医を派遣して人材育成に貢献するなど、一連の官民一体の取り組みが今回の受注につながった。

 関係者によると、日立メディコもベトナムの複数の病院とがん診断などに使う画像診断装置の商談を進めているという。

 ベトナムでは経済発展による食生活の変化などで、生活習慣病やがんの患者が増加傾向にあるという。このため12月14日に東京で開かれた日本とメコン川流域5カ国の首脳会議が採択した「日メコン行動計画」には、ベトナム側の提案で、がんと生活習慣病予防に関する日・ベトナム間の協力強化が明記されていた。

 政府は成長戦略で平成32年に医療技術・サービスの世界市場で、現状の3倍となる1・5兆円を獲得する目標を掲げている。成長が見込まれるベトナム市場での受注成功で、今後の輸出拡大に弾みがつきそうだ。

2014年1月5日
MSN 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140105/fnc14010510550001-n2.htm